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目次
はじめに
※記録としてなので細かく書いています。不快な方は閉じてください。
ミルが亡くなって約1年と半年。6月8日新事実が発覚した。
それについて書くには、それまでの経緯を書く必要がある。だが【医療過誤】や【民事調停】と言った話なので、内容的に書いていいものか迷った。
(以前Twitterでほんの触りをつぶやいた際、やりとりすらしていない獣医にブロックされたこともあり)読んで不快に思う人もいるだろうから。
だが、新事実を報告するには避けて通れないし、ここは無料のブログサービスでもなく、私が所有するブログなので書くことにした。
それにこの件に関しては、全てが終わったら書こうと思っていたから。
私の罪
昨年12月、ミルの一周忌前に書いた記事で、「命には限りがある、ミルだけが不老不死なわけない、そう気づいたら気持ちが少し楽になった」と書いた。
【ペットロス】最愛の猫 ミルを亡くしてからの変化それは嘘ではないし、(その時点では)ミルの死を受け入れることは出来た。
だがそれとは別に、私はずっと【自責の念】に苛まれていた。
ミルが亡くなってから、いや、脳炎(の可能性が高いでしょう)と診断された時からずっと、どうしてもっと早くセカオピしなかったんだ。セカオピして治療を早く始めていれば、治っていたかも知れない、と…..
その自責の念は死後強いものとなっていた。
ミルに異変が出てからの経緯
(※記憶を頼りに書いている部分があるので、細かいところで違っているかも知れませんご容赦を)
替わったばかりの動物病院での診断
2018年3月辺りから、ミルは蛇行して歩くようになった。真っすぐにではなく左右に蛇行するのだ。
おかしい……
すぐに気づき、当時長年通った動物病院から替えた病院の診察時に話すも、老化で小脳が衰え、バランス感覚が悪くなっていると言われた。
猫を初めて飼う私は、歳を取るとそんな症状も出てくるのか、、と思った。
そのうち片側(左)に頭を傾けるようになる。
ブログのコメントで「斜頸ですよ」と言われた通り、それは斜頸という症状でやはり老化現象だと言う。
足の先を内側に曲げた状態で、歩き方もゆっくり、斜めになって足を滑らせて歩くようになり、トイレでも用を足せなくなり(トイレに辿り着けない)廊下や台所などあちこちで粗相するようになった。
目も瞳孔が開き、どこかうつろでどこを見ているのかもわからない。徘徊をしてはごみ箱に前足を突っ込んだり、部屋の隅で方向転換も出来なくなっていった。
それでも老化だと言われた。
どんどん体を動かせなくなり、支えてやらないと歩けなくなった頃、ミルの首の後ろがこわばったように、顔を上に向けるようになった。後ろにひっぱられてる感じ。
診てもらったら
「どうしてなのかわからない、上が見たいんでしょ。枕でもかってやったら」
そう言われた。
何それ……わからないくせにそんな言い方ある?
その時一気に不信へと変わった。これはただ事ではない。老化なんかでこんな症状が出るわけがない。
もうその頃は、立ち上がることも出来ず、そこでやっと転院したのだ
セカンドオピニオンの病院へ転院
セカンドオピニオンで受診した動物病院は、いつも混んでいて遠くからも患者が訪れるという動物病院。
診察台にミルを寝させるやいなや、「脳の症状だね」
後ろに首を反らすのは「後弓反張」と言って脳からくる症状と言われた。
典型的な症状らしく、なぜそれが前の病院でわからなかったのか!……
ウイルス検査、血液検査、レントゲン検査をしたところ、耳の骨にうっすら炎症の跡があるという。その時ミルの耳も汚れていた。前の病院で耳の掃除をしてもらったばかりなのに。
私が耳の炎症が脳に広がったということはないかと訊くと、その可能性はあるかも。最初左に傾いていたのは、左耳が炎症を起こしていて、その後どちらも傾くとなったのは、両耳に広がったのではないか、と言った。
とはいえ、原因はMRIを撮らないと特定出来ない。脳腫瘍の可能性もある、とのことだった。
処方されたのは、ステロイドと抗生物質。炎症を抑えるステロイドと、免疫力が落ちるので感染予防と、細菌性の脳炎かも知れないので、抗生部物質は必須。
原因を特定は出来ないけれど、ミルは脳炎と言うことで治療は進んでいった。
許せない……..
蛇行歩行の時点で治療すれば、耳だけの炎症で治まったのではないか。ミルをこんな苦しい目に合わせることもなかったのではないか。
前の獣医を許せない!
だけど、今はミルの治療が優先。とにかく症状を緩和させる為、治療に専念した。ミルが生きているうちは….
そしてミルは蛇行歩行してから寝たきりになるまで約1年半。寝たきりになってから約1年3ヶ月。症状が出だしてから約3年、長い闘病の末、天国へ旅立った。
医療過誤で民事調停へ
転院した後、ミルと私がどうなったのか、どうしても前の獣医に知らせたい。
早く治療に入れば、ミルは寝たきりになることもなく、今も生きていたのではないか。
どうしてもその気持ちがぬぐえずにいた。
例えそれが無理でも、「上が見たいんじゃない?」なんて言い方、獣医としてひどくないか。その2点を伝え謝罪を要求したい。
弁護士に相談
ミルが亡くなって約3か月後の2021年3月、弁護士に相談。
動物病院に電話をして、口頭で伝え謝罪を求めることは容易だが、それでは只いちゃもんを付けてるだけ、営業妨害と取られかねない。
だから私は正当な権利を使いたかったのだ。民事調停か民事裁判か。
弁護士に何をしたいのか、何を要求したいのか訊かれ
「その後のことを伝えることと謝罪」と答えた。
それならば、民事調停をするといいと言われた。
裁判は勝ち負けを決めるだけ、謝罪はしてもらえない。それならば、同じく申請する時に請求額を決めなくてはならないが、調停で話し合いをした方がいい。調停ならば弁護士も必要なく、あなた一人でも出来るのでと。
問題の動物病院へカルテ開示請求
まずは問題の前の動物病院へカルテ開示請求の電話をする。
すると受付から獣医に電話を替わり、なぜ必要か訊かれる。その質問される想定をしていなかったので、口ごもっていると「持っていたいのかな?」と訊かれたので「はい」と答える。
そして次にこう訊かれた。
「ミルちゃんはどうしましたか?」
ここで「脳炎だった」とは言わず「昨年12月に亡くなりました」とだけ伝えた。獣医もただならぬ気配は感じていて「そうですか・・」とだけ言った。
「郵便で送りましょうか」と言われ、てっきり取りに行き、獣医と対面しなくてはならないと思っていたので、ほっとした。
そしてカルテは翌々日には届いた。緊張しながら開けてみると、受診した日付と処方した薬剤名しか載っていない。あと会計の明細もお願いしたので、そこに付け足してあった。
これだけ?
人間のカルテと大違いで、これじゃあ治療の経過がわからないではないか、と思ったが、薬剤名から脳炎の治療はされてないのはわかる。
転院した動物病院へカルテ開示請求
セカオピ後亡くなるまで診てもらった動物病院へは、なかなかかけることが出来ずいたが、2021年4月半ば、意を決して電話したら、やはりどうしてカルテが必要なのか訊かれ、ここでは正直に調停で必要だと伝えた。
伝えたことを後で後悔する。
なぜなら、開示をしぶられたからだ。
まず「開示していいか、獣医師会に訊いてからじゃないと、時間を下さい」と言われた。
(カルテ開示に獣医師会の許可がいる??)
むしろ獣医師会が職業論理として定めた『小動物医療の指針』には、『飼育者から診療簿の開示を求められた場合には、積極的にこれに応じるよう努めなければならない』と明記されている。
返事の電話は一向にかかってこず、6月初めにこちらから訊ねた。
ずると、獣医師会には訊ねていないのか、どういう返事があったのか話はなく、「ではカルテ開示しましょう」となった。
カルテのコピーとレントゲンデータ。死亡している為診断書は書けないので、その代わりに治療経過も書いてく下さることになった。
それからまた時間は流れた。
診察をしながらの書類作成。時間がかかるのは仕方がない。それにしてもかかり過ぎている・・・・
8月初め、こちらから電話。
「再来週には渡せるから、電話してから取りに来てください」
そう言われ、やっと動物病院へ受け取りに行った。
言っていた書類は全部そろっていた。レントゲンデータはUSBメモリーに入っていた。
カルテを見ると前の動物病院とは全く違い、人間のカルテ同様、処方された薬剤名だけでなく、症状と処置も書かれていた。
院長曰く「(前の病院の様に)処方箋だけ書く病院の方が多いです。うちは誰が見ても流れがわかるようにしてあります」
そしてここで、はっきりわかった。出し渋っていたことが。
「うちの病院名は出さないでくださいね。もし出す必要がある場合、連絡してからにしてください」
そう言われたのだ。「関わりたくない」というような言葉も。
「調停と言ったって、裁判と変わりないですから。」←これはそのまま言われた。
そもそも前の動物病院は、獣医師会に所属していないのに、そう伝えても「そんなはずはない」と。
一癖ある院長で、通院中もいろいろあったが「カルテを持っていたい」だけでは、治療経過は書いて貰えなかっただろうから、事実を話すことは仕方がなかった。
裁判所に申立書を出す前に
何とか2つの病院のカルテは揃った。
この後、裁判所に直接電話で【申立書】の書き方を教えてもらった。HPにペットの医療過誤のテンプレはなかったから。あと、カルテなどの資料をコピーし、内容をまとめなければならない。
なのに私の気は重く、なかなか手を付けることが出来ないうちに、季節は初夏へ…….
2022年6月。
その準備をする前に、第三者の獣医の意見も聞いた方がいいのではないかと思い、相談出来るサイトや病院を探した。
すると、とある獣医師会の無料電話相談を発見!
相談は週1日のみ受け付けている。すぐにその日は来て、当番の獣医の見解を聞くと、思いもよらぬ展開に!!
そんなことって…..じゃあ私は何で今まであんなに苦しんできたの?
※長くなったので、続きは後編へ。なかなか書けずにいたのに、ひっぱってごめんなさい。
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頑張りましたね…。
続きが気になります。
向き合う事はさぞお辛かったでしょう…。
獣医は心無い事を言いますよね…。
うちも、最初のクリニックではほんと酷い事言われました…。
もう獣医さんとは関わりたくないぐらいのトラウマが出来ました。
歌姫さん
ミルを亡くした悲しみが日々深くなるのと並行して
訴える準備をするのは、ほんとつらかったです。
私は特に大病してから、病院に行くことが増え、
ドクハラに遭いまくりました。
そんな私でも、自分へのドクハラと比べ物にならない位、
我が子へのドクハラは、耐えがたいものでした。
今でも「許さない」という思いがふつふつします。
詳細聞かせてくださり、ありがとうございます。きっとミルちゃんの闘病を思い出しながらの作業は辛かっただろうなと推察致します。
それにしても「上が見たかったからじゃない」などと、医者としてあるまじき言葉です!
辛かったね、ねえね様…
無理なさらずに、また書ける時に続き待ってます。
ミルかあちゃん
調停の準備は、闘病を嫌でも思い出すことになるので
ミルを亡くした悲しみと同時進行は、本当につらかったです。
自分へのドクハラならまだしも、ミルへのドクハラは
一生忘れることはないと思います。
後編、また忘れた頃に投稿、とならないようがんばります!
実は昨日読んだのよ
後編がUPされてからコメントしようかなって思ってました。
ミルちゃんの状態を思い出しての準備は本当に辛いと思う。
kiccaさんの気持ちも理解できるし
相手がきちんと誤診を認めてくれると良いと思います。
獣医でも学業を学んだ時 専門の学科があるので
得手不得手はあって仕方ないと思うが 適切な対処があってしかるべきだとおもう。
ヤム姉さんの脚の病気で誤診あったので私も一言あります。
もっと早く正しい診断があったら違っていたのではないか?
これに尽きます。
ヤムヤムママさん
誤診と言えば誤診なんですけど、
第三者の獣医師に見解を聞き、新事実が発覚したんです。
だから、調停はしないことになりました。
その新事実は、今までの事をくつがえすので、
絶対報告しないといけないと思って。
後編急がなくちゃだわ…..