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目次
はじめに
前回、前の動物病院を民事調停に掛けるべく、その申し立ての直前までの経緯を書いた。
前編【新事実発覚】老猫の医療過誤?で民事調停の準備をするまでの経緯2018年ミルの不調が出始めてから、2019年8月に歩けなくなるまで一貫して『老化』と言い続けた獣医。
もっと早く診断し治療に入れれば、悪化させることはなかったのではないか。それに加え暴言を吐かれた事が許せなかった。
2つの動物病院にカルテ開示を請求したが、セカオピの病院では開示をしぶられ時間がかかり、やっと申立書を出そう!と思ったが、その前に第三者に見解を聞いた方が良いのではないかと、すでに死去してこの世に居ないペットの相談が出来る病院やサイトを探した。
そして見つけた某獣医師会の電話無料相談。そこで予想外の新事実発覚!!
[※やっと本題に入ります。諸事情あり後編を書けずに時間が過ぎてしまい、大変申し訳ありませんでした。]某獣医師会の無料電話相談 脳炎ではない?!
某獣医師会の電話無料相談を見つけた。
相談は週1日、水曜日のみ。時間も2時間のみ。
見つけた翌日が水曜日だった為、すぐに相談する事が来た。電話口に出たのは女性。受付の方かな?と思ったが女性の獣医だった。
今迄の経緯を話し、見解を訊いてみた。
耳から脳へ炎症が広がることはあるのか、もっと早く治療を始めていたら、治ることはなくても軽い状態で済んでいたのではないか、と。
すると、開口一番こう言った。
「耳から炎症が広がったとは思えないですね。」
え?!!
耳から脳へ炎症が広がったとは考えにくい
「まず、耳から脳へ炎症が広がったとしたら、飼い主がきづかないはずがないです。耳は汚れていましたか?」
と訊かれた。
「蛇行歩行をし始めた頃ですか?汚れていません。症状が進んでからは、汚れていたことはあります」
「そもそも耳から炎症が脳へ広がることは無くは無いですけど珍しいです。野良猫で治療が出来ないような猫なら、炎症が進んでしまって脳へ広がることもあるかも知れませんが、飼い猫で脳へ進むほどの炎症なら、その前に飼い主が気付くはずです」
そう言われればそうだ。
ミルが2018年初め、蛇行歩行をしだした時、ミルの耳は汚れていなかった。
症状が進んで寝たきりになる少し前、耳の毛にべたっと茶色っぽい物が付くようになって、前の動物病院で診察の時に掃除して貰ったことはある。その後少ししてセカオピした時にも、まだ少し汚れていると言われ、再度掃除してもらっている。
でも臭いなんてなかったし、その電話口の獣医が言うようにダラダラ耳だれもしていなかった。
「そんな・・・・」
じゃあ、レントゲンは?!
セカオピで脳のレントゲンを撮ったら、耳の骨に炎症の跡のような物が写っていると言われたけど、それは何?!
「内耳の状態はレントゲンではわかりづらいんですよね、CTやMRIでないと」
「え・・・・」
そう言われてみると、貰ったレントゲン写真を観てみても、どこに炎症の跡があるのかわからない。パソコン画面で見ているからかな?と思っていた。
じゃあ、脳炎でなければ何なの??
「血管が切れて小脳障害が起きてたと考えた方が自然です」
え?!!血管?!!
血管が切れたことでの小脳障害
蛇行歩行から始まったミルの症状は何かというと
【小脳障害】
これは確かなようだ。前の病院の獣医も「加齢でバランスを取る小脳の働きが悪くなっている」としきりに言っていた。
電話口の女性獣医によると、小脳変性から小脳障害が起こっているが、原因は脳梗塞や血管が切れることで起こるのだと。
切れた血管が太いか細いか、位置による(障害の出方が違う?)
再疎通があったり、周りの血管が補ったりすると、復活することもある。だが、その後また、他の血管が切れてを繰り返す。一旦良くなっと思ったら、気圧の影響で再び切れてしまうことも。
ミルの症状からまとめると
蛇行歩行から寝たきりになるまで1年半かかっているのを考えると……
脳の血管が切れ、蛇行歩行に
↓
再疎通することなく、追加で細い血管が切れたのではないか
ということだった。そして電話口の女性獣医は続けた
「むしろ、血管が切れるまで長く生きられたということですよ」
これが泣かずにいられようか。(今も書きながら泣いている)
さらに、こうも言われた。
「寝たきりになってからも1年3ヶ月も生きられたのは、
内蔵、消化器が丈夫だったから(心臓も)」
号泣しそうになるのをぐっと堪える。
ミルは脳炎というより、血管が切れたことによる『小脳障害』の可能性が高いということはわかった。
ならば…..一番の問題点を質問してみた。
早く治療すれば直ったのか
最後に一番肝心な問題について質問した。
それは、蛇行歩行が始まってすぐに診断されて、すぐに治療に入っていれば、完治とまではいかずとも、症状が改善され、寝たきりにまで進行することはなかったのではないか、という事。
- 蛇行歩行だけでは診断は難しい
- 脳の病気はいずれにしても、ステロイド+抗生剤(腫れ等を抑える)
- 蛇行の時点で治療を初めても、治るということはない
- 再疎通があるかどうかで、それは自然の成り行き
「そんなぁ・・・じゃあどうする事も出来なかったってことなんですか…..」
毎日死にたかった
大事に大事に大事に育ててきたミル
猫を飼うのが初めての私は、猫は高齢になると腎臓病を患う確率が高くなると知り、腎臓に対してはとても気を付けた。
7歳からは毎年腎臓の検査を欠かさなかった。フードも腎臓対応の高齢用に替えた。
少し数値が基準値から外れた時、SDMA検査(早期発見出来るとされる検査)もした。フードも速攻療法食に替えた。
肝臓が一時期悪かった時、こんなに大切に育ててきて、なんで?と泣いた。
それも一時的で、その後ミルはどこも悪くなく、16歳と高齢なのに毎晩大運動会をするほど老いを感じさせなかった。
それなのに…….
最後の3年、ミルにあんな思いをさせてしまったのは、私のせいだ。
もっと早くセカオピしていれば、もっと早く治療していれば、完治はせずとも、寝たきりは避けられたのではないか。
私はミルにどう償えばいいの
ミルが亡くなってからずっと、「毎日毎日死にたかった」
調停だって本当はしたくない。でもこれをしないと進めない。その先に何があるのかどんな変化があるのか、はたまたなくて、死にたい思いはずっと続くのか。
そんなのはわからないが、ミルと私がその後どうなったのか、どうしても前の獣医に知らせたかったのだ。ミルに暴言を吐いたことを謝罪させたかったのだ。
電話相談の後
電話の最後に、相談に乗って下さった獣医さんに名前を訊ねた。
もし今後猫と暮らす事があった場合、地元の動物病院で納得した診断が得られなかったら、この獣医さんに診てもらいたいと思ったから。
だが、匿名で受けている為、「〇〇〇市の獣医」としか言えないと言われた。
実際に診察して答えているのでなく、相談者の話を総合して判断しているのだから、それは仕方がない。
私の変化はというと…..電話を切り、ミルの骨壺を抱きしめ泣き叫んだ。
そしてやっとミルに心から「本当によく頑張ったね」と言ってやることが出来た。それと同時に、心の重しがすっと軽くなったのを感じた。
あれから4か月。
ミルを失った悲しみや、こうしてやれば良かったという後悔や、それとは逆にこれはやめてあげれば良かったという後悔は消えることなくあるが、それまでとは全然違っているのは間違いない。
今言えるのは、獣医との出会いは運。納得がいかない時は言うまでもなく、病気や症状の重さによっては、セカンドオピニオンだけではなく、サードオピニオンも視野に入れた方がいい、ということだ。
もし、この女性獣医に出会っていなかったら、今もそしてこの先も一生、私は苦しみ続けていただろう。想像しただけで恐ろしい……
[※後編のアップがかなり遅くなってしまいましたが、読んで下さりありがとうございました]
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ねえね様、長い長い闘いでしたね。
その女性獣医師に巡り会えなかったら、ずっとずっと苦しみの中だったんだろぅな…。
寝たきりになってからもそんなに生きられたのは、消化器と心臓が丈夫だったからなんて、飼い主冥利に尽きるじゃないですか!
ミルちゃん、ねえね様に大事に大事に育てられて本当に幸せな猫生を全うしたんです。だからもう死にたいなんて言わないで。ミルちゃんもねえね様もお互いに幸せな20年だったんだょね。
ミルかあちゃんへ
その一文….ほんとそうですよね
諦めずに申立てしようと頑張って良かったです。
じゃなかったら、そしてその獣医に出会えなかったら、
今頃どうなってたか、想像しただけで怖いです。
ミルちゃん、枯れ果てるまで猫生全うして
ほんと頑張ったね、と改めて言ってあげたいです!
またまた涙が…。
ミルちゃん、よく生きてくれたね…。
kiccaさんも、納得行くまでよくお進みになられました。
相談された獣医さんの言葉は一つ一つ心に染みました。
少し気持ちに区切りがついたようで良かったです。
ミルちゃん、寝たきりになってもまだママの側にいたくて
3年も頑張ってくれたね。凄いね。
歌姫さん
ミル本当に本当に頑張りました
私のそばにいたくて、、なんて考えたら(T∇T)
症状が出だしてから3年。そのうち寝たきりは1年3ヶ月でした。
この獣医に出会わなかったら、今頃どうなっていたか….
悲しいことには変わりありませんが、背中に背負った十字架は消えました。
遅くなりました。
ミルちゃんの症状でkiccaさんが後悔や悲しみが残ってしまったことは本当に悲しいです。
でもこの女医さんの説明で正しい原因が解ったのはよかったと思います。
私はヤム姉さんの手当てが遅かったので発作を止めることはできませんでした。
今だ夜間病院のことは はっきり言って恨んでいます。
診察さえ断られたわけですから。
kiccaさんは本当に頑張ってつくしたと思います。
ミルちゃんはそれに応えてくれた3年だと思います。
kiccaさんの背中に背負った十字架は消えたのは 私がホッとしました。
ミルちゃんはきっとありがとうって言っていると思います。
ヤムヤムママさん、返信遅くなりごめんなさいm(__)m
ミルの介護をした3年間、特に転院してからの1年3ヶ月は
気の重い、気が晴れることのない月日でした。
正しい診断がされていれば、あんなに苦しむことはなかったのに、、
一生許せないと思います。
ヤムねえさんのことも同じですよね。
あちらにしたら、大勢の患者の中の1匹でも
こちらは全てなんですから。
それでも、こんな遅くなってしまったけど、
女医さんに運よく出会えたことで救われて十字架は消えました。
そうでなかったら、未だに苦しんでいたと思います。恐ろしい・・・